DX化は、デジタル技術を活用してビジネスモデルを変革し、競争優位性を確立することです。
中小企業にとって、DX化はもはや避けて通れない課題となっています。
しかし、具体的な施策や補助金の活用方法が分からず、二の足を踏んでいる経営者も多いのではないでしょうか。
本記事では、DX化の定義や具体的な施策、そして補助金の活用方法をわかりやすく解説します。
目次
DX化とは何か?
DX化とは、デジタル技術を活用してビジネスモデルを変革し、競争優位性を確立することです。
経済産業省では、「DX 推進指標とそのガイダンス」において、DXを次のように定義しています。
『企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること』
このようにDXとは、単に新たなデジタル技術を利用してモノやサービスを作ることではなく、これらを活用して顧客への新しい価値を提供することにより、競争優位性の確立を目指すための取り組みといえます。
DX化の必要性
DX化は、中小企業にとって以下の様なメリットがあります。
顧客満足度の向上
顧客のニーズを的確に把握し、よりパーソナライズされたサービスを提供することで、顧客満足度を高めることができます。
業務効率化
業務の自動化や効率化により、人材の生産性を向上させることができます。
コスト削減
業務の効率化や無駄の削減により、コストを大幅に削減することができます。
新規事業創出
デジタル技術を活用することで、新たなビジネスモデルやサービスを生み出すことができます。
競争力強化
DX化を進めることで、競合他社との差別化を図り、競争力を強化することができます。
DX化で活用できる補助金
DX化を推進する上で、有効な手段となるのが補助金の活用です。
本記事では、DX化に役立つ5つの補助金を具体的に解説します。
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者の生産性向上を目指し、業務の効率化やDXの推進をサポートするための制度です。
ITツールの導入に関して、業務システムの導入費用だけでなく、パソコンやタブレットなどのハードウェア購入費用も補助対象となる場合があります。
そのため、DX推進にあたってITツールの導入を検討している企業にとって大いに役立つ補助金です。
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者が働き方改革やインボイス制度の導入などの変化に対応し、革新的な商品・サービスの開発や生産プロセスの更新などに必要な設備投資を支援する制度です。
ものづくり補助金の対象となる経費は類型によって異なりますが、主に以下のものが該当します。
- ・機械装置の購入費用
- ・システム構築費
- ・技術導入に関わる費用
- ・広告宣伝費
- ・専門家のコンサルティング費用
事業再構築補助金
事業再構築補助金は、ウィズコロナ・ポストコロナ時代の経済社会の変化に対応し、企業の新しい分野への進出・事業や業態の転換・事業の再編成など、大胆な事業再構築を目指す企業を支援するための制度です。
DXを推進する際の新規事業開拓や事業転換などで大いに役立ちます。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、働き方改革やインボイス制度の導入など、制度の変更に直面している小規模事業者を支援する制度です。
販路拡大や業務の効率化を目指す小規模事業者の取り組みに対し、必要な費用の一部を補助することで援助します。
成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)
成長型中小企業等研究開発支援事業は、中小企業等が大学・公設試等と連携して行う取組を支援する補助金制度です。
さまざまな条件はありますが、採択されれば通常枠で最大9,750万円(3年間合計)の補助金が受けられます。
ファンドなどからの出資が見込まれる事業の場合、得られる補助額はさらに大きくなり、出資獲得枠として最大3億円(3年間合計)の補助を受けることが可能です。
まとめ
本記事では、DX化の定義、必要性、具体的な施策、そして補助金について解説しました。
DX化は、中小企業が生き残っていくために不可欠な取り組みです。
補助金を活用することで、初期投資を抑え、スムーズにDX化を推進することができます。
自社の課題や状況に合わせて、最適な補助金を選択し、積極的に活用することで、DX化を成功させましょう。