不動産会社の方の中には、コスト削減や情報管理の一元化のためにITを導入することを検討している方も多いのではないでしょうか。
本記事では、IT導入補助金の内容や種類、申請の際の注意点についてご紹介します。
目次
不動産業界におけるIT導入補助金とは
IT導入補助金は、正式名称は「サービス等生産性向上IT導入支援事業」であり、IT化を促進するために提供される補助金のことです。
以下に、IT導入補助金のメリットをご紹介します。
コスト削減と効率化
ITシステムの導入により、業務の効率化や作業の省力化が可能となります。
不動産業界では、物件情報の管理や契約書の作成など、多くの業務に関与します。
IT化によってこれらの業務を効率的に行い、コストを削減できます。
情報管理力の向上
ITツールによる情報管理は正確性と一元化を実現します。
物件情報や顧客データなどの重要な情報を効果的に管理し、情報の漏洩やミスを防ぎます。
顧客サービスの向上
IT化により、顧客とのコミュニケーションや物件情報の提供がスムーズに行えます。
顧客にとって使いやすいウェブサイトやアプリを提供することで、顧客満足度の向上を見込めます。
不動産管理のIT化に使える補助金の種類
通常枠
通常枠は、補助率が経費の50%、最大450万円まで補助されます。
通常枠の中にさらにA類型、B類型があります。
A類型とB類型では、申請額と申請条件が異なります。
特別枠
特別枠は、新型コロナウイルス感染症対策として、低感染リスク型ビジネス枠として追加されたため、非対面化ビジネスや、テレワークのためのクラウド対応などのシステムの導入を前提とされています。
また、特別枠には、C類型(低感染リスク型)とD類型(テレワーク対応型)があります。
C類型、D類型は業務プロセスを必ず2つ以上担うソフトウェアが対象です。
補助金申請の際の注意点
ITツールの種類
IT導入支援事業者として登録された事業者が提供しているITツールのみ、IT導入補助金の対象になります。
不動産業界において、IT導入補助金の対象となるITツールは、顧客管理システム、WEB予約システム、賃貸管理システム、物件管理システムなどが挙げられます。
また、当社もITツールもIT導入支援事業者として登録されているITツールを販売しております。
補助金の枠
不動産管理のIT化に使える補助金の種類のうち、どの枠の補助金を申請するのかよく確認することが必要です。
金額や補助率だけでなく、システムの目的によっても枠が異なることにも注意しましょう。
まとめ
IT導入補助金を活用することで、不動産業界のIT化を効果的に推進できます。
本記事が、補助金のメリットや種類、申請の際の注意点を把握し、自社のIT化計画を進める上で参考になれば幸いです。