不動産業界のIT化が著しく進んでおり、不動産物件の契約時に必要となる重要事項説明を、IT機器を活用して実施するような動きが多く見られます。
それに伴い、「IT重説対応物件」も増加しています。
今回は、IT重説の基礎知識とIT重説対応物件について紹介します。
目次
IT重説対応物件とはどのような物件のこと?
IT重説対応物件とは、ITでの重要事項説明が可能な物件を意味します。
IT重説が本格稼働した2021年1月以降の適用には、特別なライセンスや登録は必要なくなりました。
しかし、どんな物件にも、IT重説が可能なのかというとそういうわけではありません。
「IT重説にかかる設備があり事前準備」ができており、「売主・貸主関係者等からIT重説実施の同意が得られている」必要があります。
事前準備には、安定したインターネット環境、マイクデバイスの整備、宅地建物取引士の有無、トラブル対応を把握しているかなどがあります。
このような環境が整った上で導入を検討する必要があります。
コロナ禍において、不動産業のIT化は進んでおり、IT重説もその動きの1つと言えます。
非対面で契約が完了するIT重説は、時間・費用コストを削減できるため、感染リスクも軽減できる不動産会社・顧客双方にとってメリットが大きいです。
また、重説中の映像を録画することができるため、トラブル発展に繋がりにくくなります。
IT重説はどのような流れで進んでいくのか?
IT重説の導入を考えている人に向けて、どのような流れで行われるかを解説します。
環境の整備と確認
ネット環境を整備し、デバイスが正常に作動するかどうか確認するようにしましょう。
事前に重要事項説明書を送付する
対面せずに説明を受けることができても、重要事項説明書(現物)が手元にある状態でないと、スムーズな話し合いが困難になります。
重要事項説明書は宅建士が記名・押印が必要になるので、PDFではなく、現物で送付するようにしましょう。
説明を受ける前に宅地見物取引士証の確認を行う
IT重説でも、対面での重説と同様に「宅建士」であることを確認する必要があります。
話を始める前に、取引士証をカメラに見せて、本人の写真であることを証明するようにしましょう。
契約者の身元を確認する
身元確認は、契約者本人も必要になるので、事前に身元証明証を準備してもらう必要があります。
まとめ
今回は、IT重説の基礎知識と対応物件について紹介しました。
(実際にIT重説を導入される際は規定など詳細をご確認のうえ、対応されてください。)
不動産業のIT化は著しく進行しています。
当社は不動産業に特化したITサービスを提供しているので、ぜひ一度ご相談ください。